Globalization and Japan

オムニバス × ディスカッション

授業紹介文

 日本とグローバル化に関連する事象について、多角的な視点から理解し、分析するための知識や理論を身に付けることを目指す授業です。授業はオムニバス形式で進み、多様な専門分野を持った国際副専攻の教員が交代で授業を担当します。扱うテーマは、「日本社会とジェンダー」「異文化間コミュニケーション」「ソフトパワーとしての日本のアニメ」「グローバルな視点からみる日本の捕鯨問題」など多岐にわたり、授業では学生が主体的・自律的に問題を考えるための問いかけや、グループでのディスカッションが多く取り入れられています。学期末には、学生たちはグループまたはペアになり、各グループの関心のあるテーマに関するプレゼンテーションを行います。

教員からのメッセージ

 Globalization and Japanは副専攻の学生だけが履修できる、とてもインターアクティブな授業で、100%英語行っています。学生は毎週、英文ジャーナルやニュース記事などのリーディング・アサインメント(文献購読の課題)を読み、教員が準備した講義と学生によるディスカッションやグループワークが交互に行われる形で授業が進みます。授業中には、批判的思考(Critical Thinking)が試される問いかけや、数人でのグループワークやディスカッションがあり、学生は自分の意見を論理的に英語で述べ、グループで自分達の持つ知識や考えを体系的にまとめて発表することが求められます。この授業では日本と国際社会が共有する様々な問題について扱っていますが、自分の住んでいる国・日本についてより深く知り、その問題を客観的・相対的に見る視点を養うことは、これから留学する学生にとってとても役に立ちます。学年末のプレゼンテーションでは、授業内で扱ったテーマや日本社会とグローバル化に関連するテーマであれば、好きなテーマを学生たちが自由に選ぶことができます。これまでの発表テーマとして、「ステレオタイプと差別」、「日本社会におけるタトゥーをめぐる認識と議論」、「プラスチックゴミとその再利用に関する国際比較」「エコツーリズムの国際比較」など多岐に渡ります。この授業を通して様々な問題に触れ、問題の把握とその分析、解決策の提案や将来の展望までを主体的に取り組むことで、知識だけでなく英語による発信力と論理的思考力を養うことができます。やる気のある学生は、ぜひ国際副専攻へ!

オムニバス×ディスカッション

Foundation Seminar

国際副専攻コースの基礎ゼミナール

授業概要

 国際副専攻コースを学修するための基礎力を養うことを目的とした授業、新入生の必須クラスになります。授業では、世界諸地域に関する様々な事象を取り上げつつ、グローバルな視野を養うことを目指します。グループワーク、発表、レポート作成、プレゼンテーションなどの課題を通じて、基礎的なアカデミック・スキルの習得を目指します。

授業内容の紹介

 授業は数名の教員がオムニバスで担当し、学際的なアプローチから世界諸地域の多様な文化・社会・自然環境について理解を深めます。学期の後半では、グループ発表、個人による発表の機会があります。グループ発表では、国際社会で共有するテーマを定め、学生がそれぞれ関心のある国や地域について調べた上で、国際比較を行います。2022年度は、「日本における空き家問題」「外国人観光客の重要性」「世界における教育格差」「LGBTQ+差別」「デジタル社会におけるプライバシー問題」などをテーマにプレゼンを行いました。

教員からのメッセージ 

 Foundation Seminarは新1年生が全員履修する必修科目で、普段はそれぞれの専門に分かれている国際副専攻履修生が集まるホームルームのようなクラスでもあります。和やかな雰囲気の中、各自のバックグランドを理解した上で、お互いの意見を発信、クラスで共有しながら、活発な議論が行われています。

国際副専攻コースの基礎ゼミナール

English for Studying Abroad

英語4技能の総合的な学習

授業概要

 海外留学のため、英語スコアの向上を目的にした演習形式の授業です。 IELTS試験アカデミックモジュールの各セクション、4つのスキルを総合的に学び、対策を行います。授業は各セクションの問題演習を中心に行い、インプットより、学生のアウトプットを優先にした授業です。
 初回授業ではIELTS試験の概要や特徴を紹介し、学生一人3分~5分程度のインタビューによって、英語力の把握を行います。

授業内容の紹介

 スピーキングセクションにおいて、必要なスピーキング力を養うことを目的とします。授業は「語彙・表現」「ストラテジー」「問題演習」の3つで構成され、「語彙・表現」ではIELTSスピーキングで使える語彙や表現を学習し、「ストラテジー」ではスコアを上げるための応答の仕方などを学び、「問題演習」では実践的なロール・プレイや試験を想定した練習を行います。
 ライティングセクションにおいて、授業ではテストに不可欠な適切な語彙、表現、構成、意見の構築方法を学びます。また、基本的なパラグラフの書き方から、レポートやエッセイの構造とそのロジカルな流れなどについて学びます。自宅学習課題としてTask1と2が課され、添削や教員のフィードバックがあります。
 リスニングセクションやリディングセクションにおいて、教室では過去問題を演習し、スピードや正確さを優先した対策を行います。
 毎回、学生の共通問題を紹介し、シェアしながら、アドバイスを行います。また、授業の最後2回にわたって、模擬試験があり、添削や各セクションのフィードバックを行います。学生のスコアを分析し、学習方法のアドバイスなどを通じて、スコア向上をめざします。

教員からのメッセージ 

 海外留学を目指す学生に高い英語スコアは必要不可欠です。入学の際、国際副専攻の多くの学生の英語力は中級ですが、本授業では上級レベルを目指します。
 日本人学生の弱点とされるライティング・スピーキングセクションの対策が優先的に行われます。
 教室での学びや自宅学習課題の組み合わせによって、英語力が伸び、学生が自信を持って、IELTS試験を迎えることができると思います。

Academic Discussion Skills

自然科学/人文・社会科学分野のディスカッション・セミナー

授業概要

 自然科学・社会科学の学問的アプローチにふれながら、具体的な事象を分析します。セミナー形式の授業で、ディスカッション、プレゼンテーション、レポートなどの課題を通じて、分析力、思考力、表現力を養うことを目的としています。

授業内容の紹介

 今年度の授業では、社会科学分野ではグローバルな視点から見る人口問題、社会階層、多文化共生をテーマとして扱い、自然科学分野としては、地球環境問題を中心に持続可能な社会のあり方などを扱いました。学期の後半には学生が選択したテーマについて発表の機会がありました。 今年度の発表の例として「地球温暖化と環境保全」、「水資源の利用と再生」などがあり、2名の学生が英語による報告を行い、報告後にはその他の学生・教員を含めた持続可能な社会や環境倫理について議論がありました。他にも、「日本社会における多文化共生」、「インターネット社会の現状と課題」をテーマとした報告があり、海外の事例との比較をはじめ、法整備や教育を通じた解決策について提案がありました。

教員からのメッセージ 

 グローバル社会で進行する具体的な事象の分析を通じて、英語によるプレゼンテーションやディスカッションに取り組む授業です。レポート作成や発表は、大学の授業だけでなく、社会においても多くの場面で役に立ちます。グローバル社会で活躍するためには、共通言語としての英語による文書作成やコミュニケーション・スキルが必要となりますが、その前提として、現状を的確に分析し、わかりやすく説明することや課題に対する解決策を提案することは、将来の進路において、 どの分野に進んだとしても必要な能力となります。高校生の皆さんには、できるだけ多くの事柄に広く関心を持ち、様々な視点から理解すること、そして自らの意見を述べることに積極的に取り組んでいただきたいと思います。